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〜 智頭急行HOT7000系「スーパーはくと」 〜

社会交通工学科3年 8022番 上田 浩太郎

・はじめに


 

写真1 スーパーはくと


 智頭急行は兵庫県の上郡〜鳥取県の智頭駅を結ぶ56.1kmの第三セクター鉄道である。この路線は1966年に国鉄智頭線として着工されたものであり、国鉄再建のため1980年に工事が中止されたが、沿線市町村からの悲願により1986年、第三セクターとして工事が再開され1994年12月3日に開業した。山陰地区から山陽・阪神地区を結ぶ最短路線としても期待されていたため、開業と同時にJR線直通の特急列車「スーパーはくと」も運行を開始した。
 「スーパーはくと」は智頭急行線を経由して京都〜倉吉を約3時間で結んでおり、営業最高速度は130km/h(普通列車の営業最高速度は110km/h)。
 運用に入るHOT7000系は、乗り心地の向上とスピードアップの狙いから制御付きの自然振り子式が採用され、その性能は半径600m以上のカーブで本則+30km/hとなった。


・車内

     

          写真2 座席      写真3 座席(リクライニング使用時)





写真4 車内全体


 2008年からリニューアルが開始され始め、同年にグッドデザイン賞を受賞する。
 デッキの壁などには沿線の智頭杉が使用されている。喫煙ルームを新たに設置し出入口ドアの開閉時に音声メッセージを流すほか、指定席の座席に点字による座席番号の表示や出入口に点字による案内表示も行う。新型のゆったりとした、シートも導入され床には鳥取砂丘の風紋柄を敷いている。
 また車内自動案内放送の前に民謡の大黒様や、きなんせ節、ふるさとなどのチャイムが流れる。


・参考文献

智頭急行株式会社公式サイト http://www.chizukyu.co.jp/index.shtml
日本と世界の鉄道カタログ96~96 成美堂出版


 
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